SQL
SQLは大きく分けてデータ定義言語(DDL:Data Definition Language)、データ操作言語(DML:Data Manipulation Language)、データ制御言語(DCL:Data Control Language)の3種類から構成される。DDLにはテーブルや制約条件などを定義するCREATE文や、テーブルなどを削除するDROP文などがある。DMLにはレコードの抽出を行なうSELECT文や、テーブルにレコードを挿入するINSERT文、レコードを削除するDELETE文、特定のレコードのフィールドを更新するUPDATE文などがある。DCLにはトランザクション処理の開始を宣言するBEGIN文、トランザクションの完了を指示するCOMMIT文、トランザクションを取り消すROLLBACK文などが含まれる。
ソフトウェアからデータベースを操作する場合には、プログラム上でSQL文を生成してこれをRDBMSに発行し、操作を実行する。このため、多くのプログラミング言語処理系や実行環境では、RDBMSに接続してSQL文を発行し結果を受け取るためのプログラミングインターフェースが用意されている。
SQLにはANSIなどが定めた「SQL92」や「SQL99」といった標準規格はあるものの、個々のRDBMSによる独自拡張が数多くあり、システム開発の現場では拡張仕様を駆使してソフトウェアを開発するのが常態となっているため、互換性の確保はなかなか進んでいない。なお、「Structured Query Language」という略称はIBM社の言語についてのものであり、標準規格のSQLの方は公式には何の略でもないということになっている。
SQL Server 【Microsoft SQL Server】
Oracle社やIBM社が先行するRDBMS製品の中では後発の部類だが、近年ではサーバをWindows Serverで構築している環境では高いシェアを有し、特にMicrosoft .NETやASP.NETなどで構築された業務システムやWebサーバのデータベースとして利用されることが多い。
デスクトップ環境で利用できる機能制限版のMSDE(Microsoft SQL Server Desktop Engine)やExpress Edition、組み込み環境にデータベース機能を導入できるEmbedded Editionなどもある。
リレーショナルデータベース管理システム 【RDBMS】
リレーショナルデータベース管理システムとは、リレーショナルデータベースを管理するソフトウェア。リレーショナルデータベースとは、1件のデータを複数の項目(フィールド)の集合として表現し、データの集合をテーブルと呼ばれる表で表す方式で、ID番号や名前などのキーとなるデータを利用して、データの結合や抽出を容易に行なうことができる。データベースとしては最も広く普及している方式。RDBMS市場は、大規模システムではOracle社の「Oracle」が、小規模システムではMicrosoft社の「Access」が、それぞれ市場のほとんどを占めている。
Oracle 【オラクル】
Oracleとは、世界最大のデータベースソフトメーカー。また、同社の基幹製品であるリレーショナルデータベース管理システムの名称。各種UNIX用とWindows用があり、世界的に非常に高いシェアを占めている。
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